2023/06/28
アジア最大規模のICT見本市「COMPUTEX TAIPEI」が5月30日~6月2日の4日間の日程で開催されました。今年はコロナ前の2019年以来4年ぶりとなる完全オフラインでの開催!現地で見てきたホットな情報をお届けします!
今年の来場者数は2019年の42,495人から12%増の47,594人と大盛況でした。
初日には蔡英文総統も来場しスピーチを行うなど、ハイテク先進国台湾としての注目度の高さが伺えます。
まず初めに訪れたのは「SUPERMICRO社」のブース。
本社はUSサンノゼにあり、ここ最近の好調な業績や株価からIT大手として現地における認知度が高い企業です。
創業者兼CEOのCharles氏は台湾出身ということもあり会場での賑わいもすごかったです。
当イベントのパンフレット表紙となるほど、抜群の存在感がありました。
ブースの中で大々的にアピールしていたのが、「水冷ワークステーション」。
驚くほどの低稼働音で、“電源オン”の状態とは思えないほどでした。
実はこのワークステーション、これまでのラック本体に搭載するモデルとは異なり、オールインワン型となっています!
お手軽に水冷マシンの利用が可能なところが魅力的ですよね。
今流行りの『生成AIでの重い処理を手元で早くこなしたい!』や、『高負荷CAD処理を素早く実行したい!』といった
デザイナーの方にとっては、正しく、ベストソリューションになるかと思います。
続いて、1階フロア入ってすぐに位置していた「GIGABYTE社」のブース。
好立地ということもあり全ブースの中で最も混雑していました。(ブース内を歩くのもやっとな密集度・・・。)
“森を流れる水でサーバーを冷やす”というコンセプトベースの展示をメインに、
(後述しますが)冷却をテーマにした展示もかなり多かった印象です。
担当者いわく、豊かな地球環境とIT機器が共存する”GreenComputing”も意識しているとのこと。
Wi-Fiについては、早くも次世代規格のWi-Fi7に関する展示が多く見受けられたのも印象的でした。
Wi-Fi7の用途として「GamingPCを使った超高画質クラウドゲーム」の展示が多いことを踏まえ、
VRやARなど映像を使った最新技術搭載のソリューションが一般的に利用されるための基盤が、
一層整いつつあると感じました。
また、「GIGABYTE社」、「KAORI HEAT TREATMENT社」、「Dow Chemical社」ではそれぞれ
独自の液浸ラックを展示していました。
こちらは冷却専用の油を用意しその中にサーバーを浸すという一見『大丈夫か?』と思える冷却方式ですが、
実はコロナ前より各社で実証実験を進めていたそう。
水冷に比べPUEの観点では圧倒的に優れているなどの特徴があり、こちらも今後の動向を注視したいと思います。
おわりに
サーバーもGamingPCも増大の一途をたどる発熱量に対して、各社がソリューションを提示していた印象を強く受けました。
GamingPCは空冷ファンの性能アップやファン同士の連結などにも解決策を見出していましたが、
特に大規模な構成となるサーバーは空冷技術の限界に達しつつあり、これからより水冷や液冷の需要が高まってくると
予想しています。
イグアスでは「SUPERMICRO社」の正規代理店として、純正の水冷サーバー製品の取り扱いはもちろんのこと、
サーバーと検証済みの他社製液浸ラック装置も取り揃えております
少しでもご興味がありましたらぜひお問い合わせ下さい!